無料-
出会い-
花-
キャッシング
雪が降っている・・・
息は白く、凍える様な寒さだ・・・
辺り一面、純白の色で染められている・・・
この物語は、この雪の降る街で
奇跡と言う言葉の元に繰り広げられた
甘く、切ない物語・・・
【奇跡の思いと共に・・・】
プロローグ、「雪の積もる街」
by.イフリート
俺の名前は碇シンジ、高校二年だ。
馬鹿親父の一言でこのくそ寒い、雪の降る街へと住むことになった。
迎えが来るまで、駅のベンチで待っている様に言われたが・・・
寒い!!迎えはまだか!!余りの寒さに他の所から迎えが来ちまうぞ!!
「シンジ、俺は海外へ出張することになった。」
「ふ〜ん、いつから?」
シンジはあまり関心が無いのか、平然としている。
しかし次の言葉で呆気にとられる。
「明日だ」
「・・・・・おい」
「何だ」
「何でもっと早く言わねぇんだ!!このくそ親父!!」
「ふっ、問題ない」
「大有りだバカヤロー!!」
「心配するな、お前の住むところは確保して置いた。」
「・・・・ちょっと待て、俺はここに住んでちゃいかんのか?」
「当たり前だ、お前みたいなバカ息子、独りで住ませる訳にはいかん
母さんのお義姉さんの家へ行け。」
「勝手に決めるな!!俺はこの街を離れるつもりはないぞ!!」
「もう遅い、既にこの家は売った。」
出張に行くことで、既にこの家を売ってしまっていた
シンジの親父、碇ゲンドウ
「・・・・・・母さんが死んでから、ますますメチャクチャになりやがったな、このくそ親父は」
「そのくそ親父に飯を食わせて貰っているバカ息子は何処のどいつだ。」
「ぐっ!!」
それを聞くと何も言えなくなるシンジ
「そう言うわけで、明日から母さんのお義姉さんの所へ行って貰う。」
「母さんの・・・綾波マイカさんの家か?」
「そうだ、行くなら早く支度しろ、でなけれらば帰れ!!」
「帰れって・・・何処へ帰るんだよ!!」
っと言う事で、俺は母さんのお姉さんの住むこの寒い街に来たわけだ。
しかし迎えはまだか・・・
確かマイカさんの子供が迎えに来るはずなんだが・・・
もしかして忘れてるのか?
ここで待ってそろそろ二時間だぞ・・・
その時後ろから暖かい缶コーヒーがシンジの頬に当てられた。
振り向くと、水灰色の髪の毛で真っ白な肌の、シンジと同い年くらいの少女が立っていた。
「・・・遅れてごめんなさい。」
「遅すぎるぞ」
「・・・ごめんなさい、これで許して」
少女は手に持っている缶コーヒーをシンジに渡した。
「しょうがない許してやる、それにしても久しぶりだな。何年ぶりだ?」
「・・・おばさんのお葬式以来だから、三年ぶりよ、シンジ君」
「おっ!?ちゃんと名前憶えていたのか」
「・・・あたりまえ、三年あっていないだけよ。」
「そうだな」
「・・・じゃあ、私の名前、憶えてる?」
それを聞くとシンジは眉間にしわを寄せる。
そして考える人のポーズになる。
「・・・憶えてないの?」
それを聞くとシンジは、ぱっと頭を上げて答える。
「憶えてるぞ・・・ユウコだ。」
「・・・誰それ」
「違ったか、じゃあ長助」
「・・・私、女の子、本当に忘れちゃったの?」
何か涙目になり始める少女
「うそうそ、ほら、そろそろ寒いから行くぞ・・・レイ」
「・・・うん!!」
そう言って二人は純白に覆われた街に一歩踏みだし、レイの家へと向かった。
「うぅぅぅぅ、何でこんなに寒いんだよ」
「・・・冬だから」
「それはそうだが、異常だぞこの寒さは」
「・・・今日はまだ暖かい方」
「マジか」
「・・・マジマジ」
こんな会話をしながら、二人は家にたどり着いた。
家のドアを開けるレイ。
「・・・ただいま。」
「あっ、お帰りレイ」
レイが挨拶をすると、中からレイと同じ髪の毛の女性が姿を現す。
「ご無沙汰してます。マイカさん」
「寒い中ようこそ、いらっしゃいシンジさん」
「・・・シンジ君、上がって」
「そうだな、おじゃまします。」
そう言ってシンジは上がろうとするがマイカに止められる。
「シンジさん、ここは今日からシンジさんの家でもあるんですよ。」
「そうでしたね、それじゃあ・・・ただいま」
「お帰りなさいシンジさん」
「・・・お帰りなさいシンジ君」
《つづく》
あとがき
性懲りもなく連載を増やす、ばかイフリートです。
この物語設定はkanon、美坂栞の物語になると思います。
無論ハッピーエンドのシナリオでいきます。
これはLASですよ。
けしてLRSてはありません。
『キャラ設定』
○ヒロイン
惣硫アスカ《美坂栞》
○主人公
碇シンジ《相沢祐一》
○主な人物たち
綾波レイ《水瀬名雪》
綾波マイカ《水瀬秋子》
惣硫キョウコ《美坂香里》キョウコは母親ではなく、姉と言う指定
今はこんな所です。
栞がアスカってのも少し無理有りますけどね。
短期連載ですが、頑張ります。
デニム「イフリートさんの小説の二作目を投稿してもらいました」(^^)
アスカ「前回からいきなりシリアスな作品ね…」
デニム「いえ、私が頼んでちょっとギャグの思考を変えてもらいました」
アスカ「というかこれ、ギャグ?」
デニム「本人は最初だけギャグにすると言っています」
アスカ「そう…あたしの出番は?」
デニム「LASだからあるでしょう。本人も言ってますし」
アスカ「そうね…でも、元ネタで言うと性格どうなるんだろう?」
イフリートさんの感想はこちらへお願いします。
kentarou-w@thn.ne.jp
[PR]動画