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はぁ・・・
今日は楽しいクリスマスってか・・・
けど今年も毎年と同じ・・・
独りぼっちのクリスマス・・・
The biginning
of
happiness
僕の名前は碇シンジ。
高校1年生。
背格好も顔も普通。
何所にでもいるような奴さ。
今日はクリスマスイブ。
でも今年も毎年と同じ・・・
独りぼっちのクリスマス・・・
「ありがとうございました〜。」
今日も何時も通り喫茶店でのバイト。
唯一違う所はカップルが多いこと。
当たり前か。今日はクリスマスイブだもんな。
みんな幸せそうだなぁ・・・
好きな人と過ごせたらどれだけいいだろう・・・
今ごろ『あの人』も恋人と過ごしてるんだろうな。
『あの人』を好きになったのは入学式の時。
傘を持ってくるのを忘れてて困っていたら、『あの人』が貸してくれた。
その優しさとそのときの笑顔が今でも忘れられない。
そう、何時までも片思いのまま。
けど、『あの人』は僕のクラスだけでなく学校のアイドル。
僕なんか相手にされるはずが無い・・・
『おい、お客さんだぞ。』
おっといけない。仕事中だった。
「いらっしゃいませ。」
『こんばんわ、碇君。』
あ、『あの人』だ。けど、彼女一人だ。誰かと待ち合わせなのかな・・・
やっぱ彼氏だろうな・・・
「ど、どうも・・・こちらにどうぞ。」
うわ〜、少し喋るだけでも緊張する・・・
それにしてもホント綺麗だよな・・・
「ご注文は?」
『そうね〜、じゃ碇君に任せようかな。』
「えっ?か、かしこまりました。」
ぼ、僕に?どうしよう。彼女の好きな物、知らないよ〜。
「お、お待たせしました。」
とりあえず、クリスマスだからショートケーキと、紅茶を持ってきたけど・・・
『ありがとう。』
彼女が微笑んでくれた。とりあえず喜んでもらえたかな。
けど、ホントに綺麗だな。まるで天使みたいだ。
『どうしたの?』
げっ、こんな所でボ〜としちゃった。うわ〜、今の僕、すっごくカッコ悪〜。
「い、いや別に。ご、ごゆっくりどうそ。」
僕、変に思われなかったかな・・・
『ご馳走様でした。』
もう、帰るのか・・・けど待ち合わせじゃなかったのかな。時間潰しかな。
『碇君、いくらなのかな?』
「今日の分は僕の奢りだよ。クリスマスだから、クリスマスプレゼントっていうことで。」
なんか点数稼いでるみたいだな・・・けど、彼女のためにそうしたいって思ったからな。
『いいよ、なんか悪いし・・・』
「やっぱ迷惑だったかな・・・」
そりゃそうか。誰だって普通はおかしいと思うもんな。
『う、ううん。そういう訳じゃないの。ありがと。じゃあね。』
あ〜あ、帰っちゃった。けど、クリスマスに『あの人』に会えたし、ラッキーだったな。
さ〜て、頑張って仕事、仕事♪
『お〜い、今日はもう上がっていいぞ。』
「は〜い。」
あ〜、終わった、終わった。今日はホント人が多かったな。
さてと、さっさと家に帰ってケーキでも食べて寝るか。
「あれっ?」
『・・・』
『あの人』だ。お店の入り口で何してるんだろう。待ち合わせ?
でもそれならお店の中でもいいのに・・・
「どうしたの?こんな所で。」
『あっ、碇君・・・』
いつも白い肌が赤くなってる・・・相当寒かったんだろうな。
「誰かと待ち合わせ?」
『あのこれ・・・クリスマスプレゼント。』
あ、マフラーだ。とても暖かそう。さっきのお返しなのかな?
「さっきのお返し?別によかったのに。でも嬉しいよ。ありがとう。」
ホントにラッキーだな・・・よく考えてみたら今『あの人』と二人っきりじゃないか。
千載一遇のチャンスだ。ここで告白しようかな・・・よし、しよう!
ダメで元々。当たって砕けろだ!
「『あ、あの!』」
相手と重なっちゃった。出鼻を挫かれちゃったな・・・
『お、お先にどうぞ。』
「いや、お先にどうぞ。」
『・・・』
どうしたのかな・・・急に黙り込んじゃった。僕、何か変な事言ったかな?
『・・・実はアタシ、碇君を待ってたの・・・』
「えっ?」
僕を?どうして?
『アタシ、碇君の事が好きです!』
「えっ、うそ!?」
僕のことが好きだって!?こんな冴えない僕が!?
「ぼ、僕の何所が好きになったの?」
『・・・優しい所・・・アタシ、知ってるんだ。皆が知らない内に花の水を換えたり、
気付かない内に落としたものを元の位置に戻したり・・・そういう所が好きになっ
たの・・・碇君。碇君はアタシのこと嫌いかな?嫌いだったらハッキリ言って・・・』
「そ、そんなわけないじゃないか!」
そうだよ、僕だって・・・
「僕だって惣流さんのことが好きだったんだ。入学式の時から!」
『ホ、ホントに?』
「うん、ホントだよ。」
『嬉しい・・・』
あっ、泣き出しちゃった・・・どうしよう、どうしよう!なんて言えばいいのかな・・・
「な、泣かないでよ・・・泣き顔見てると僕まで悲しくなるよ・・・そうだ、明日一緒に
何所か行こうか。バイト休みだし、ね。」
『・・・うんっ!』
よかった。やっぱり彼女には笑顔が一番似合うな。
これから僕が彼女の彼氏か・・・なんかまだ信じられないな。
『手、繋いでいいかな・・・』
「う、うん。」
今日は今までの人生の中で一番幸せな日だな。
これからは幸せな毎日を送る事ができそうだ。
彼女と二人でなら。
僕の幸せはここから始まるのかも知れないな・・・
FIN
(あとがき)
ホームページ開設おめでとうございます。
記念に書いたSSですが、どうでしょうか。
私的にはまあまあ良くできたと思います。時間の割には。
『こんなもんじゃまだまだ!』と思っている人、すみません。精進します。
ホームページのこれからのご発展をお祈りしています。
それでは。
デニム「ホネホネさんから投稿をいただきました。ありがとうございます」(^0^)
シンジ「僕が視点の小説ですね。読んでてどうでしたか?」
デニム「アスカの前だと見栄を張るというシンジ君の心境がいいと感じましたね。告白シーンもよかったですし」
シンジ「…じゃあ、次はどう期待しますか?」
デニム「あら…シンジ君、顔が少し赤いですよ。アスカのこと考えてましたか?」
シンジ「い、いえ…別に」
デニム「(…分かりやすいですね)…まあ、いいでしょう。続きがぜひ読みたいですね」
シンジ「それはホネホネさん次第では?」
デニム「そうですね…皆さん。ホネホネさんにぜひご感想を書いてください。続きを書いてくれるかもしれませんよ?」
ホネホネさんの感想はこちらへお願いします。
zbd85355@olive.zero.ad.jp
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