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生誕記念
幸せに・・・・・・
written
by Kazutoshi Sakurai
ここは・・・・・・どこ・・・・・・
何も見えない・・・・・・
誰か・・・・・・
誰か・・・いないの・・・・・・
「・・スカ・・・・・・ア・・・・・・ちゃん・・・・・・」
「ママ?・・・この声はママなの・・・・・・」
私は、声が聞こえるであろう場所まで走る。
しかし・・・・・・
私にとって、否定される言葉が返ってきた。
「アスカちゃん、こっちに来てはダメ!
もしこっちの世界に入り込んだら二度と元の世界には戻れないわ」
私は、ママの言う事も聞かずに側に行こうとしたが・・・・・・
"パキィィィィィィィィィン"
「エ・・・AT・・・フィールド・・・・・・」
どうして・・・・・・どうして、ママは私を否定するの・・・・・・
私の事が嫌いなの・・・・・・私の事を見てくれないの・・・・・・
もう・・・・・・何もない、エースパイロットでもない私のどこに存在価値があるの・・・・・・
「アスカちゃん。一つ大事な事を忘れていないかしら?」
えっ!?
「彼のことをどう思っていたの?ただの便利屋さん?
そうじゃないでしょ?初めて心を開いた人なんでしょ?
だったら、その人の側に帰ってあげなさい・・・・・・
彼だったら、アスカちゃんのことを、エースパイロットしてではなく
ごく普通の14歳の女の子として見てくれる筈だわ・・・・・・」
どうして、ママがシンジのことを・・・・・・
て、まさか・・・・・・私を・・・私をエースパイロットの座から下ろしたシンジが・・・・・・
う・・・・・・ウソよ・・・・・・ウソに決まっているわ・・・・・・
「アスカちゃん・・・・・・ウソだと思っているんでしょ・・・・・・だったら自分の・・・その目で確かめてきなさい」
というと、ママは、突然姿が消え、あたり一面真っ白・・・・・・
私の意識も遠のいてしまった・・・・・・
ネルフ総合病院303号室・・・・・・
アスカの意識が回復しないことに心配するシンジ。
彼のその手には、プレゼントらしきものを持っていた。
そして、病院関係者によると・・・・・・
「彼女自体、肉体的には何の障害もないのです。
ただ問題は、彼女が生きたいという心の問題なのです。」
ヤッパリ、アスカは・・・・・・
と、その時・・・・・・
「ココは・・・・・・」
アスカが目覚めた。
「アスカ・・・・・・ココは病院だよ・・・・・・やっと目覚めてくれたね・・・・・・」
と、シンジは目に涙を浮かべ、アスカに笑顔を向けた。
「シンジ・・・・・・シンジは私を普通の女の子としてみてくれているの?
エースパイロットとして見ていないよね・・・・・・」
アスカの問いかけに・・・・・・
「当たり前だよ。アスカは普通の女の子だよ。
他の人から見れば、特殊な子かもしれない。
けど自分は、エースパイロットとしてのアスカではなく、
14歳の普通の女の子としてみていたよ。
それと、今日は12月4日。何の日か覚えてる?」
「12月4日・・・・・・って、私の誕生日。」
「そう・・・・・・だから、ハイ。プレゼント。
アスカが目覚めたら渡そうと、前から用意していたものなんだ。
気に入ってくれるといいけど・・・・・・」
とシンジは、私に小さい箱をくれた。
ピンクの包装紙に赤いリボンと、まるで私のイメージカラーそのものだった。
そして、箱を開けると・・・・・・
トルコ石を飾った綺麗な指輪だった。
アスカは嬉しくなり、シンジに・・・・・・
「ありがと。シンジ・・・・・・大事にするね。
それと、私を幸せにして・・・・・・ね・・・私からのお願いだよ」
シンジは、
「勿論だよ。アスカのことは捨てない。ずっと側にいてあげるよ」
私は夢で、ママに言われた言葉の意味が漸くわかった気がした。
これから、シンジと幸せになるから、
ずっと・・・・・・ずっと、私の事を見ていてね。
ママ・・・・・・
fin
※ ETERNAL BLUE閉鎖に伴い、転載したものです。
デニム「櫻井 和敏さんにご投稿を受けました。ありがとうございます」(^^)
アスカ「ホント、転載先が此処だっていうんだから驚きよね」
デニム「…何気に酷い事言いますね」(^^;
アスカ「ま、何度も閉鎖危機になれば…ね」
デニム「…………」
アスカ「あ、ゴメン」(^^;
デニム「そりゃあね、私だって頑張ってますよ〜だ…」(ーー;
アスカ「だから、ゴメンって」(^^;
櫻井 和敏さんの感想はこちらへお願いします。
kazu1222@fm.cool.ne.jp
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